
普段家の中にこもりがちな生活を送っているせいか、世の中で行われているイベントごとの情報に疎いのが悩みです。
行ってみたいイベントに気付いても、もうチケットが取れなかったり、そもそも終了していた、なんてこともあります。
「国際芸術祭あいち2025」が開催されていることを私が知ったのも、閉幕まで残り約1週間というタイミングでした。
しかし、このイベントは観に行くべきだ、と感じた理由は、公式サイトでも最初に掲げられている、次のステートメント(声明)でした。
国際芸術祭「あいち2025」は、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」(2007年)をふまえ、すべての先住民族および先住民のアイデンティティをもつ人々の歴史、文化、権利、そして尊厳を尊重します。
また、民族や国籍、人種、皮膚の色、血統や家柄、ジェンダー、セクシャリティ、障がい、疾病、年齢、宗教など、属性を理由として差別する排他的言動や、その根幹にある優生思想(生きるに値しない命があるというあらゆる考え方)を許容せず、この芸術祭が、分断を超えた未来につながる新たな視点や可能性を見出す機会となることを目指します。
近年、日本でもマイノリティの人々に対するヘイトスピーチや排外主義を唱える声がそこかしこで聞こえるようになり、また世界に目を向けても、戦争や虐殺によって人々の尊厳が危機に陥っている状況が続いています。
上記のステートメントは、特定の事例に言及しているわけではないものの、今の社会のどんな空気を感じ取り、それにどんな主張をしているかが伝わってきます。
私は何か引き寄せられるものを感じて、閉幕前に滑り込みで行くことにしました。
続きを読む



